神奈川県重症心身障害児(者)を守る会

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神奈川支部 : 伊藤 光子




守る会の三原則

1. 決して争ってはいけない 争いの中に弱いものの生きる場はない。
1. 親個人にいかなる主義主張があっても重症児運動に参加する者は党派 を超えること。
1. 最も弱いものをひとりももれなく守る。



(声明文) 津久井やまゆり園事件から1年を経過して

2017726

神奈川県重症心身障害児(者)を守る会 会長 伊藤 光子


惨劇から一年を経た今日726日、有志と共に津久井やまゆり園を訪れ献花してまいりました。

この一年私たちは事件について様々なことを思い、そして考えてきました。
何が起きたのか、当初はあまりのことに呆然とするばかりでしたが、誰もが否定できない事実は19人が殺されたことです。
私たちは、報道や論評が、「19人の障害者の命が奪われた」という表現に終始し、「19人のヒト(人間)が殺された」という取り上げ方をしてこなかったことに違和感を覚えます。

障害者である前に一人の人間です。障害者というくくりは、支援の方法を考える際、時に有効ですが、人間の倫理を考える際には危険な落とし穴があります。まして、植松聖被告が「障害者だから云々」という論法を振りかざしていることに対し、同じ土俵で論ずる愚を招きかねません。
あくまでも、「障害者という名の特別な人間が殺された」事件としてではなく、「19人ものヒト(人間)が殺された」事件としてまず解明していただきたいと考えます。

次に、園の再建策を論じる過程で、施設罪悪論とでもいうのでしょうか、規模の大きい施設は作るべきではないとの議論がなされました。
24時間誰かの手を借りなければ生活の成り立たない方や、医療的ケアが無ければ生命も維持できない方が大勢いらっしゃいます。
その方たちの居場所を考えると、ある程度以上の規模を持った施設がどうしても必要になります。
また、例えば医療機能を充実させた施設が地域の診療所の役割も負うなどして、新しい時代の共生社会に開かれた施設の在り方を考えることも可能です。
障害者の現実から離れた観念論ではなく、障害者の状況に沿った多様な選択肢こそ確保されるべきですし、そのためにこそ開放的な施設はこれまで以上に作られるべきと考えます。

三つ目の論点として、いわゆる施設をはじめとする障害者支援スタッフの方々への待遇の問題があります。
やまゆり園があらかじめ植松被告のような人間を排除できなかったことを非難するのは簡単ですが、その背景に人手不足、求人難があったことを知るべきです。植松被告のような例外中の例外を除いて、障害児者支援に携わる方々はその志と優しい気持ちをもって、そして頭が下がるほどの忍耐力をもって日々障害児者の自己実現を助けてくれています。そのような方たちに十分報いる制度になっているのか、世の人材を魅了するだけの待遇は用意されているのか、この際差し迫った問題として、また老人ホームや病院で働く方たちにも共通の問題として社会全体で取り上げてもらうことを切に望みます。

亡くなられた19人の御霊に報いる道はただ一つ、1年前園に入所していて、難を逃れた方々がこれまで以上に幸せな生活を実現することと信じます。皆様が再建された津久井やまゆり園で再び笑顔を取り戻せる日の一日も早く訪れることを祈っています。

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